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矯正治療後に歯並びが戻ってしまった!なんてこと聞いたことありませんか?

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門真市 萱島駅すぐの歯医者、氏井歯科矯正歯科の院長 氏井公治です。

私は「JSOI口腔インプラント専修医」を取得しています。

また成人矯正歯科学会の学会認定医研修プログラム2年間コース受講をしております。

【参考情報】院長紹介ページ

 

 

矯正治療後に歯並びが戻ってしまった!なんてこと聞いたことありませんか?

誰もがおこるわけではありませんが、実際に問題を抱える患者様は少なくありません。

矯正治療後に起きやすい「後戻り」についてお話していきます。

 

「問題なく維持できている」という人もあれば、「以前のように下の歯の歯並びが悪化してる」と感じる人もいます。

では、矯正後の歯並びがどうしても戻ってしまうのか、その原因についてお話していきます。

 

 

 

●矯正後に歯並びが戻ってしまう主な理由

・保定装置(リテーナー)が適切に使われていない

患者様に現状を聞く限り、この要素が一番大きいです。 矯正治療が完了した後には、必ず保定期間が始まります。

この期間は固定式または取り外し式の保定装置(リテーナー)の使用は必須です。

特に、矯正直後の1年間は、歯がまだ骨に固定されていないため、保定装置が使用されないと治療前の状態に戻っていきます。

 

・舌の位置や悪い習慣(舌癖)

舌の位置が異常な場合や、舌の悪い習慣も、歯並びが戻ってしまう原因になります。

例えば、舌を前に出す習慣があると、徐々に歯も前に移動してくる可能性があります。

 

 

・その他の習慣

頬杖をついてしまう場合や指しゃぶりをする習慣も、噛み合わせに影響を与え、歯並びが変わる可能性があります。

上記のようなケースがある場合、舌の位置を改善するトレーニング(MFT)なども検討する必要があります。

 

 

・親知らずが原因の1つになる

親知らずが、問題となる場合もあります。特に横向きに生えている親知らずは良くありません。

他の歯に対して前に押し出すような圧力がかかり、結果として歯並びが乱れる可能性があります。

この現象は特に下顎でよく見られます。

 

 

・噛む力と歯並び

噛む力によっては歯並びに悪影響を及ぼします。

歯はもともと前向きに傾いているので、長い期間かかっている噛む力で、歯が前に移動してしまうことがあります。

 

 

・後戻りした場合の対処法

後戻りした場合、対処方法は大きく分けて2つです。

 

①これ以上進行しないように阻止する

②再度、矯正治療を受ける

 

進行を阻止するための最善の手段は、保護装置(リテーナー)を適切に使用することです。

万が一保護装置を紛失してしまった場合は、新たに型を取って新しいものを作成することが必要です。

 

 

・再度、矯正治療を受ける

再度、矯正治療を選ぶ場合、主な方法はワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つです。

それぞれに独自のメリット・デメリットがあり、どちらが適しているかは患者様の状況によります。

 

 

・マウスピース矯正に対する疑念

マウスピースの画像

マウスピース矯正に対する信頼性に疑問を持っている人も少なくありません。

そのような方は、マウスピース矯正の効果について過去にブログを作成していますので、

下記を参考にされてみて下さい。

【参考情報】じつは見た目だけではない!矯正治療の効果はこんなところにも!

【参考情報】インビザラインという矯正治療は効果があるのか?そんな疑問に答えします!

 

 

・審美性の考慮

審美的な側面から見て、裏側矯正とマウスピース矯正のどちらを選ぶか迷う方もいます。

この選択には患者様の要望や後戻りをしている度合によっても変わります。

担当する歯科医師としっかり相談することが重要です。

例えば、ワイヤー矯正を行う際、後戻りの状態によっては「部分矯正」が選択肢となることもあります。

これは特定の部位のみワイヤーを装着する方法で、全体の治療期間を短縮できることもあります。

 

 

・自分だけで治すことは可能?

Webなどで調べると、一部では自力で歯を矯正できると言われている方もいるようです。

ですが、絶対に無理なので、個人で判断はしないようにしてください。

特に自作の器具で歯を動かす試みは危険であり、避けるべきです。

正しい専門の診察・判断が必須です。

もしも個人的な判断で行った場合、過度な力がかかり、

外傷などにより歯がグラつく可能性や歯の神経が死んでしまうリスクがあります。

ただし、頬杖や指しゃぶりなどを改善するなど、悪習慣の改善や舌のトレーニングなどを取り入れることも効果的です。

歯科医師と相談しながら、進めていきましょう。

 

 

●後戻りから隙間ができてしまった場合の対応

歯の隙間ができた場合は、比較的矯正が簡単です。

床装置のリテーナーを使っていきます。ワイヤーをよりきつくすることで、力をかけて隙間を改善していきます。

この方法で難しい場合には、通常のワイヤー矯正やマウスピース矯正の選択肢をとっていきます。

 

 

・再度、歯がガタガタのケースについて

口腔内の中で、特に下顎の前歯が乱れやすいと一般的に言われています。

もし歯が乱れた場合、リテーナーだけで修正するのは難しい場合が多いです。

このような状況では、再びワイヤー矯正かマウスピース矯正の選択が必要になるでしょう。

部分矯正が可能な場合もあり、その際は歯間を削る必要が出てくることも考えられます。

 

 

・出っ歯の矯正治療

出っ歯の矯正は特に難易度が高いケースが多いです。

前提として、前歯が前方に出てくるため、治療開始の初年度は非常に重要です。

床装置のリテーナーを使って前歯を中にいれるように力をかけます。

調整する隙間がない場合、治療期間は長期間の及ぶ可能性が高いです。

こうなると、隙間を作る必要があり、口元も突出する可能性があります。

ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも対応可能ですが、時間がかかる場合が多いです。

 

 

・後戻りをしてしまう可能性はどのくらい?

後戻りの確率は個人差があり、一概には言えません。

ですが、確実に言えるのはリテーナーの使用頻度が減れば減るほど、

比例して後戻りの可能性も高くなります。

 

 

・再治療の費用について

再治療の費用は医院によって異なります。

一部の医院では再治療の場合、コストが発生しないケースもあるかもしれません。

しかし、2年以内という縛りや独自の規定があると思います。

リテーナーの使用を怠っていたなどの場合は、過失があったとみなされるケースもあります。

治療をしっかり完了させることもそうですが、

過失がないように、しっかりリテーナーなどを活用するなどを徹底することが重要です。

【参考情報】子供の矯正治療について|間違えずに選ぶためのポイント

 

 

●まとめについて

矯正後の後戻りを防止するためには、指示されたことを守っていけば、

後戻りの確率を確実にさげることができると思います。

そのためにも、保定装置を正しく使用することが重要です。

もし後戻りが気になる場合は、すぐに医師に相談し、対応をしていきましょう。

矯正によって得られる多くのメリットがありますが、

後戻りすることで、結果的にそれらを全て失いかねません。

 

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氏井歯科矯正歯科

インビザライン認定医

氏井 公治

 

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