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萱島駅より徒歩3分 氏井歯科矯正歯科のラバーダム防湿法をご紹介します

ラバーダム防湿法

Rubber Dam

ラバーダム防湿法

Rubber Dam

質の高い根管治療 ラバーダムについて

当院では、天然歯を少しでも失わせないため、精度の高い根管治療を行っております。
天然の歯を残すためには、歯根の治療精度が最も重要になってきます。

ラバーダム防湿法

当院での根管治療では「ラバーダム防湿法」を一部導入しております。

ラバーダムとは、根管治療をおこなう場合に唾液が入らない様、ゴムでできているシートを治療部位に被せます。唾液には細菌が含まれており、治療の際にラダーダムを使用することで細菌感染のリスクを大きく軽減することができます。

「ラバーダム防湿法」は非常に優れた治療法です。ですが、日本国内の歯科医院で導入されているところはまだまだ少ないのが現状です。その理由についてお話していきます。

患者様にメリットが大きい「ラバーダム防湿法」はなぜ普及しないのか?

ラバーダム防湿法

さきほどお話した通り、日本の歯科医院で「ラバーダム防湿法」をおこなっている医院は非常に少ない現状があります。導入されている歯科医院を数字でお伝えすると、全国でわずか5.4%程度です。それには明確な理由があります。

まず、大前提として「ラバーダム防湿法」は患者様目線でいうとメリットしかありません。これの治療法を行うことで、治療の成功率は上がりますし、細菌感染リスクも劇的に下がります。

ごく一部の患者様の中に、ゴム素材に反応してしまうラテックスアレルギーをもっていれば、唯一のデメリットにはなります。ラバーダムの使用については、根管治療だけではありません。詰め物をする際や通常の虫歯治療でも活用されます。じつは、根管治療ではラバーダム防湿をしなかった際には、約2本に1本が再度なんらかの治療が必要になっているというデータがあります。

ではこれだけのメリットがありながら、なぜラバーダムの使用率は全国で5.4%(2011年データ)という極めて低い比率になっているのか?

ラバーダム防湿法

それはとてもシンプルなのですが、採算性が極めて低いからです。歯科で行われる治療の多くは保険診療になります。とても安価な日本の保険診報酬でラバーダムをおこなうことは、経営的な観点では、非常に苦しいのが減少です。逆に自由診療にて根管治療をおこなっている歯科医院では活用されている医院は多くあります。

ラバーダムを使い、根管治療を行う際には、非常に多くの手間がかかり、それにともなって、大幅な時間もかかる上、材料も追加されるため、あらゆるコストが増大します。通常の根管治療を行う上でも、複数の道具が使用されており、オペを繰り返し行うように労力が大きい治療工程です。

ラバーダム防湿法

根管治療については、自由診療でおこなう院、保険診療でおこなう院とそれぞれ存在します。
同じラバーダム防湿法をおこなっていたとしても、根管治療自体をどちらでおこなっているかによって、まったく同じ工程を踏んだとしても、根管治療を保険診療として実施している場合には、ラバーダム防湿法も保険診療として扱われます。

日本の保険診療の制度は、加入している方であれば、国内のどこにいても同じ安価な費用で治療を受けることができる素晴らしい制度かと思います。一方で、経営という観点からみると採算性が悪いといった面もあります。

ラバーダム防湿法

つまり、保険診療の場合にはどんなに手間をかけて、治療の質を上げたとしても、その費用は一律な料金としてしか算定ができないということです。地域によって、経営をしていく上で人件費や家賃などのコストが当然かかってきますが、地方にくらべ、都心のほうがそれらのコストが高くなります。基本的に保険診療は安価に設定されています。金額が一定に決められている保険診療で、ラバーダムのような新たにコストをかけて治療をおこなうということ自体が経営的にも難しいのです。

歯科医院も医療ではありますが、スタッフを雇用し、経営をおこなっています。経営する歯科医師や雇用するスタッフの家族やその生活を守るためには、当然、一定の収益を上げる必要があります。コストがかかってしまう治療をおこなう場合には、しっかりと安定した経営基盤がないと実施はできません。収益を無視したことを繰り返すことで、経営が傾いてしまい、最終的には通院していただいている患者様や頑張ってくれているスタッフに被害が及ぶことになりかねません。

当院では、必要に応じて保険診療にて一部ラバーダム防湿をおこなっております。
それは、できるだけ治療の質をあげ、患者様の口腔内の健康維持や歯を少しでも残せる可能性をあげるためを目的としています。ぜひ、ご理解いただいた上で治療をうけて頂けたらと思います。

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