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50歳男性に対して抜歯してインプラント治療した一例

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みなさま、こんにちは☺門真市萱島駅から徒歩3分の通いやすい歯医者 氏井歯科矯正歯科の院長の氏井公治です☺当院は、駅前でも駐車場が4台ございますので、お車でも来院しやすいです🚗私は口腔インプラント学会専修医であり、日々インプラントの研鑽を積んでおります.

今回は50歳代の男性に対して抜歯をして即インプラントを埋入した症例をご供覧させていただきます。

58歳男性 主訴は右上の前歯の差し歯がとれたとのことでした

オーバーバイトが深いように見えます

 

パノラマです 全顎的に補綴歯が多く軽度の水平的骨吸収は見られますが

プロービング値は右上一番二番を除いて問題がないような状態です

主訴である右上一番の診査をしました。

歯肉縁下カリエスがあり歯根破折がみられます。

カリエス除去後の歯冠歯根比は1:1以下となります。

また垂直的骨吸収も起こしております。

破折片、カリエスを除去すると著しく残存歯質が少なくなり予知性のある補綴治療ができないことから

抜歯と判断しインプラント治療を希望されました。

診査に入ります。

軟組織は多少ですが退縮しているように見えます。

硬組織は唇側において薄く歯槽骨が残っており。

口蓋の骨に吸収は見られません。

またレンダリング画像で唇則でで大きく破折していることがわかりました。

軟組織の診査では角化歯肉幅が十分ありますがthinscalopped type 一番遠心の歯間乳頭は消失しています。

咬合面から見ると左側1番に比べて右側1番の歯肉のボリュームは少なく

抜歯をするとさらに水平的に歯肉が退縮することが予想されます。

今回は中切歯ということで反対則同名しの診査もさせていただきました。

ハイスキャロップでWSDがあり近心に不適合CRがあります。

また僅かですがインプラント予定部位の歯肉レベルが反対則よりも根尖に位置します。

診断用ワックスアップでは左側一番の形態はCR修復で回復できる範囲であると考えました。

硬組織の診査です

ワックスアップをもとに診断用ステントを作製し診査しました。

根尖に感染はなく唇側歯槽骨は1ミリと比較的薄いですが口蓋側歯槽骨は厚く

immdiateでも初期固定を得ることができる可能性は高いと判断しました。

また歯根の近遠心ポジションも問題はありません。

ただし約3.5ミリのギャップが存在し水平的、垂直的吸収により唇側歯肉の豊隆形態は大きく変化することが予想されます。

また遠心の歯槽突起がかなり薄く2番の近心の歯槽骨もないため抜歯後かなり骨吸収が起こり歯間乳頭が完全に消失することが考えられます。

軟組織硬組織の維持増大のためまた歯間乳頭を回復する手段として前処置としてエクストリュージョンをし

埋入と同時にSTCGギャップにには補填剤の充填反対則にはCRをすることで

フラップレスのimmdediate approach をしてもある程度の軟組織硬組織の維持ができシンメトリーに処置が

できると判断し患者さまに説明したところ、早く終わらせたいということで

治療計画の変更をし

STCGとエクストリュージョンはせず時間の短縮と侵襲の減少を図りました。

ただし術後の歯肉のボリュームの変化による審美性の低下、また歯間乳頭の消失については十分に説明し理解していただいております。

続きます。

口腔インプラント学会 専修医 氏井歯科矯正歯科  氏井公治

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