門真市 萱島駅すぐの歯医者、氏井歯科矯正歯科の院長 氏井公治です。
私は「JSOI口腔インプラント専修医」を取得しています。
また成人矯正歯科学会の学会認定医研修プログラム2年間コース受講をしております。
【参考情報】 院長紹介ページ
「4歳だが、下の歯が前方に出ている」
「子供が出っ歯なので早めに治したい」
これらの悩みを持たれている親御さんに向けて、
今回は、矯正治療の開始タイミングについて詳しく説明します。
目次
子供の矯正はいつから開始すべきか?よく聞かれる質問であり、多くの方が気にされている点かと思います。
一般的に矯正治療には「一期治療」と「二期治療」という考え方があります。
一期治療は子供の矯正を指し、二期治療は大人の矯正を指します。
具体的には、子供の治療は6歳から12歳までの期間を一期治療と呼びます。
一期治療の目的は、成長期を利用した治療を可能にすることです。
一期治療では、骨格の改善を目指して、様々な装置を使用します。
この時期は、体の成長にそって矯正治療をおこなうことにより、
抜歯の必要性が減るメリットがあります。これが子供のうちに矯正治療をおこなう大きな利点です。
しかしながら、必ず全てのケースで子供の矯正が同じ効果をもたらすわけではありません。
失敗を避けるためにも、治療を受ける歯科医院は慎重に選ぶ必要があります。
一期治療は6歳から12歳までと言われていますが、その開始タイミングはどうすればいいのでしょうか?
実際のところ、それは症例によって異なります。
つまり、出っ歯、受け口、または不揃いな歯状態によって開始時期が変わることを意味します。
もちろん、これらは目安であり、個々の歯並びによって変動する可能性があることを覚えておくべきです。
では、症例ごとの開始時期について説明しましょう。
出っ歯の子供の場合、治療開始は少しおくれても問題ありません。
おそらく8歳から10歳が適切な開始時期となるでしょう。
これは、成長期を利用する装置が多く用いられ、出っ歯の場合には下顎の成長を促進することが多いからです。
そのため、下顎の成長が少し遅れることがあるため、8歳から10歳のタイミングで治療を始めても間に合うことが多いです。
ただし、他の問題が存在する場合、より早めの治療開始が必要な場合もあります。
受け口の場合には、何歳から矯正を開始すべきかを考えてみましょう。
出っ歯と比べると、受け口の矯正は早めに始めた方が良い結果を得られます。
したがって、4歳や5歳から治療を始めることもあります。
なぜ早い段階での矯正が推奨されるのでしょうか。
それは、上顎の成長ピークが4歳から6歳頃にあるからです。
この時期に装置を利用して上顎の成長を刺激することで、治療効果を大きく向上させることが可能です。
受け口は出っ
歯と違い、重度になると外科的矯正、つまり手術が必要になるケースもあります。
外科的矯正は大きな身体への負担となるため、できるだけ早期の矯正で手術の可能性を低減することが、
子供の負担を軽減するために重要となります。
では、不揃いな歯の場合はどうでしょうか?
その状況は個々のケースによります。
奥歯の噛み合わせが良い場合、治療開始は比較的遅くても問題ないことがあります。
上顎の6歳臼歯の突起が、下顎の6歳臼歯の凹みにしっかりと噛み合っている場合、
治療開始は遅くても問題ありません。歯列を広げて不揃いを修正するだけになるため、
大きくは拡大できないため、10歳や11歳からでも問題ないでしょう。
あるいは全ての永久歯が生え揃った後でも遅すぎることはありません。
また、不揃いが強い場合、広げるだけでは修正できないため、連続抜歯と呼ばれる、
乳歯と永久歯を早期に抜歯し、整った歯列を作る治療法もあります。
奥歯の噛み合わせがずれている場合は、治療開始のタイミングが変わるかもしれません。
もし不揃いである一方で出っ歯であれば、先ほど述べた通り、8歳から10歳頃から治療を始めた方が良いでしょう。
そして不揃いな歯が受け口である場合、早期からの矯正治療が推奨されます。
これまでに子供の矯正が始まる時期について説明しましたが、それではいつまで行うべきなのでしょうか?
既に述べた通り、第一期治療はおおよそ12歳までになります。
第一期治療が終了した後、第二期治療が始まります。
この第二期治療では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を通じて、歯の微調整を行っていきます。子供の治療の特徴は、
この第一期治療を適切に行えることで、大人の矯正と最も異なる点となります。
適切な指導を行う専門家であれば、この第二期治療で顎関節まで考慮した、
歯に負担の少ない噛み合わせを作ることが可能です。この第二期治療の期間は通常2〜3年程度となります。
それゆえ、通常、第一期の治療は12歳まで、その結果、治療全体のイメージとしては、
おおよそ14~15歳まで続くと考えられます。
その後、リテーナーという後戻りを防ぐ装置を用いた保定期間に入りますが、この保定期間は約2~3年になります。
保定期間を含めて全体を考慮すると、治療は16~17歳までに及ぶことになるでしょう。
保定期間の診察は頻繁ではなく、負担も大幅に減少するため、
第二期治療が終了する時期を主な目安として考えておけばよいでしょう。
確かに、子供の矯正治療は一定の時間が必要です。治療期間が長引くと、
子供の矯正治療に必要な費用も変動しますので、治療が必要な期間が何歳から何歳までかを把握することは重要です。
先に、出っ歯やガタガタの子供が矯正治療を続ける必要がある期間について話しましたが、
受け口の場合は、その治療期間が異なる可能性があります。これは、下顎の成長がピークを迎えるのが12歳から15歳くらいだからです。
そのため、下顎が前方に成長すると、治療が完了した後も再度受け口になってしまう可能性があります。
だからこそ、成長の予想がつくまでなるべく第一期治療で成長をコントロールすべきです。
第二期治療に移行するタイミングは、下顎の成長が大部分終わった後、第二期治療に移行するのが安心でしょう。
せっかく第二期治療できちんと噛み合わせを調整したとしても、その後、下顎の成長により再度受け口になってしまうと困るからです。
そのため、受け口の場合、範囲は広いですが、15歳から第二期治療に入る場合は、治療が18歳くらいまで続くこともあります。
そして、保定期間を含めると20歳になる場合もあります。
ただし、このように治療期間が長引くのは、非常に重度の受け口の場合に限られます。
それほどひどくない受け口の場合は、もう少し早く治療が終わるので心配は無用です。
適正な年齢で子供の矯正治療をおこなうことは、非常に多くのメリットがあります。
しかし、いつから治療を開始すべきかが重要です。受け口の場合は、なるべく早期の治療を推奨します。
出っ歯やガタガタの場合でも、8~10歳くらいから始めることが適正でしょう。
ただし、全く同じ歯並びの人はいませんので、個々の治療方針は変わります。
場合によっては複数の問題を抱えている可能性もありますので、治療期間についてはあくまで目安として考えておいてください。
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氏井歯科矯正歯科
インビザライン認定医
氏井 公治