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前歯のインプラント治療は診査診断治療計画が大事(3)

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みなさま、こんにちは☺門真市萱島駅から徒歩3分の通いやすい歯医者 氏井歯科矯正歯科の院長の氏井公治です☺当院は、駅前でも駐車場が4台ございますので、お車でも来院しやすいです🚗私は口腔インプラント学会専修医であり、日々インプラントの研鑽を積んでおります。

前歯のインプラント治療は診査診断治療計画が大事(2)の続きです。

https://ujiisikakyousei.com/blog/2022/03/23/%e5%89%8d%e6%ad%af%e3%81%ae%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%88%e6%b2%bb%e7%99%82%e3%81%af%e8%a8%ba%e6%9f%bb%e8%a8%ba%e6%96%ad%e6%b2%bb%e7%99%82%e8%a8%88%e7%94%bb%e3%81%8c%e5%a4%a7-2/

ただ、一般的にロングフェイスでは咬合力が弱く学位がすぐ変化する傾向が強いのですがこの患者さまは臼歯部が咬耗しておりさらに外骨症も見られることから咬合力が強くブラキサーの傾向もあり珍しいタイプであり力のコントロールをすることが難しい印象を受けました。

 

なぜこのような状態になったか原因を考察をすると事故により両側中せっしを補綴した際、咬合接触の強い不良補綴物が装着されたと予想されます。

さらに患者様自身ブラキサーの傾向があり臼歯部の磨耗により咬合の低下が起こりより前方アンテリアガイダンスが強くなった為挺出、フレアーアウトが引きおこされたではないかと考えました。

どの程度フレアーアウトしているのか診査するためにセファロにて歯軸角を確認するとover bite が3.6mm over jet が6.6mmと大きく標準値から逸脱しておりますがSN平面からの上顎中切歯歯軸角であるU1 to SN plane angle では119°、上下顎中切歯歯軸角であるinterincisal angleでは127°、下顎下縁平面に対する下顎中切歯歯軸角であるIMPAでは90°と一見フレアーアウトしているように見えて標準偏差内に収まっており歯軸傾斜角度は上下とも問題ないことがわかりました。

以上から診断資料の分析とプロブレムリストを作製しました。

その中でも審美的に問題になっていることを抽出し

優先順位をつけて治療方針を決めていきました。

まずはゴールを設定するため診断用ワックスアップの作製からはじめました。

診断用ワックスアップです 10年前の写真や診断資料を基に作製しました。

上顎両側中切歯切縁を1mm、歯頚部を1mm削合しました。

下顎はセファロより41の歯軸角は正常ということで舌側に転移している31を1mmディスキングし前方へ出しバランスよくアンテリアガイダンスが付与できるようにしました。

上顎両側中切歯歯軸もセファロより正常でしたので歯軸を変えずに削合することでover bite   

over jetの改善を図りました。

しかし診断用ワックスアップ通りにするには大きく歯肉切除をする必要があり

それに伴い骨切除も必要となり歯冠歯根比の大きく低下してしまいます。

そこで抜歯と判断しました。

続きます。

インプラント学会専修医 氏井歯科矯正歯科 氏井公治

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