18歳の女性未成年者でもインプラント治療って可能なの? (4)の続きです。
それではオペに入ります。
まずは歯間乳頭を傷つけないように抜歯をします。
抜歯後です。歯は3つに分かれていました。
その後にサージカルガイドを試適します。この穴にドリリングをすることでコンピューター上で
シミュレーションした位置に限りなく近づけれることができます。
ドリリング完了後にインプラント体を埋入します。
その後Bio-Ossという牛骨を抜歯窩とインプラント体のギャップに填入し、口蓋より歯肉を採取。
そうすることで抜歯した後のボリュームダウンをなるべく補償します。
埋入後の評価です 深度と隣在歯との距離は問題ないように見えます。
3ヶ月後 特に問題がないことを確認しました。
術前と5か月ごのCTです おそらく唇側の骨は消失していると思われますが
移植骨と結合組織で軟組織は保っている状態であると考えられます。
スクリューリテインのハイブリッドプロビジョナルを装着しました。
3ヶ月後です 特に現在のところ問題はありません。
一年後の状態です。歯肉を移植させていただいたおかげで抜歯後のボリュームダウンも見られません。
切縁ラインにも変化はありません。
側方規格写真においてもNーMeの長さに変化は見られません。
一年後も変化はないことを確認しました。
このような条件が揃ったことによりこの患者さんの成長はほぼ完了していると再確認し
最終補綴へと移行しました。
最終補綴物です。ジルコニア築盛セラミックススクリューリテインです。
唇側のボリュームも維持されています。
もし成長に伴い変化があった場合は補綴物を外してやり直すことは承諾を得ています。
患者様は口を開けて笑えるようになったと大変満足されていました。
まとめです。
以上となります。長文読んでいただきありがとうございました。
日本口腔インプラント学会 専修医 氏井歯科矯正歯科 氏井公治