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40歳女性に対して長期的な予後を獲得するために部分矯正と骨整形を行った症例 

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みなさま、こんにちは☺門真市萱島駅から徒歩3分の通いやすい歯医者 氏井歯科矯正歯科の院長の氏井公治です☺当院は、駅前でも駐車場が4台ございますので、お車でも来院しやすいです🚗私は口腔インプラント学会専修医であり、日々インプラントの研鑽を積んでおります。

今回は

40歳女性に対して長期的な予後を獲得するために部分矯正と骨整形を行った症例 

をご供覧させていただきます。

患者様は40歳女性主訴は左側の前歯が折れたということでした。

この歯は元々神経をとっており歯が割れても痛みはありませんでした。

この歯に対して精査をすると

問題点として歯茎から出ている歯の高さが部分的に1mm以下であることがわかりました。

歯周ポケット検査をしたところポケット値は3mm以下と問題ありませんでしたが

部分的に出血する部位が見られました。

レントゲンを診査すると生物学的幅径が部分的に侵襲されていることがわかりました。

生物学的幅径とは歯槽骨頂から歯肉溝底部の歯ぐきの付着幅をいいます。

通常歯肉溝、上皮性付着、結合組織性付着は1mmずつ存在しこれは恒常性があります。

よって正常な歯周組織を維持するためにはこの幅を守る必要があります。

現在この歯の状態は骨頂から1mmしか存在せずフェルールの獲得も含めて

4mm存在しなければ長期的に維持する補綴物を装着することはできません。

そのために今回は矯正的挺出と骨整形をして生物学的幅径の獲得をする予定としました。

まずは両隣の歯に対してワイヤーを装着し破折歯にフックをつけ

現在骨長上1mmあるので3mmに設定します。

ここにゴムをつけて引っ張ります。

矯正中は見た目を少しでも回復できるようにレジンのシェルテックを接着します。

この状態で2週間に一度ゴムを交換します。

1ヶ月後の状態です。このようにゴムで引っ張ることで歯が矯正的に挺出し

レントゲンで確認すると歯質が骨頂4mmの位置に移動したことが確認できました。

ただしこのまま被せものをしてしまうと歯につられて歯茎も上がってしまっているので

左右対称の審美性の高い被せものを作製することができません。

そこで骨整形を伴う歯肉切除をおこないました。

歯茎を開いて一緒に上がってきた骨組織の確認ができました。

歯茎を綺麗にするだけでなく骨も綺麗にしなければ長期的に安定する被せ物はできません。

骨整整形後です。

その後縫合しました。

術後1ヶ月の状態です。左右対象の歯肉ができていることが確認できます。

その後ファイバーコアをセット、仮歯を入れて歯茎と歯の形態を整えます。

最終的な被せ物です。

このようにすることで長期的に安定し審美性も獲得できる被せものができます。

患者様も時間はかかったが最終的には大変満足されていました。

このようにして矯正的挺出と骨整形をすることで

生物学的幅径を獲得することができます。

そうすることで長期的に安定した歯周組織と被せ物を作製することが可能です。

ただしどうしても治療期間が伸びること、外科的な侵襲を伴います。

まずは神経をしっかりと守って歯が折れないように、歯茎の下の虫歯に

ならないようにメインテナンスを行うことが一番です。

長文読んでいただきありがとうございました。

氏井歯科矯正歯科  氏井公治

 

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