ブログ｜大阪府門真市萱島駅より徒歩3分｜氏井歯科矯正歯科

みなさま、こんにちは☺門真市萱島駅から徒歩３分の通いやすい歯医者　氏井歯科矯正歯科の院長の氏井公治です☺当院は、駅前でも駐車場が４台ございますので、お車でも来院しやすいです🚗

今回は笑った時に歯茎が見えるガミースマイル

を歯肉切除により改善した症例をご供覧させていただきます

患者さんは２４歳女性です。

主訴は矯正治療後に歯茎を切ってガミースマイルを改善してほしいということでした。

このように笑うとハイリップで歯肉が目立っています。

これをガミースマイルと呼びます。

今回はこれを改善してほしいということでした。

まずは診査診断をします。

ガミースマイルには大きく分けて

①　成長過程で歯冠が歯肉に埋まってしまい見かけ上歯冠が短く見えてしまっている場合

②　上顎骨が下方に過成長してしまい歯肉が目立ってしまう場合

③ 　短くよく動く唇

の３パターンがあり①の場合は歯肉切除または骨切除をすることにより治すことができます。

まずはレントゲンや模型を計測します。

① 模型計測して現在の歯冠の計測

②レントゲンにて本来の歯冠長の計測

③さらにCTで計測し唇側骨の厚みを計測します

この診査からこの白点線の分だけ歯冠が隠れていることがわかります。

そこでこの白点線まで歯肉を切除すればどのような状態になるのかシミュレーション

してしました。

まずは模型上で

白点線の分までワックスでシミュレーションします。

その後診断用モックアップを作製

このようなものを作ります。これを実際に患者様に装着していただきます

これが歯肉切除による改善でできる範囲です。これ以上ガミースマイルを改善しようとして

思えば顎骨手術が必要となります。この患者様はこの状態で満足されていましたので

この位置まで歯肉を切除するという計画になりました。

ただ希望との修正点があったのでそこだけは余分に切除することになりました。

そういう意味でもモックアップを作り患者様との意見を合わすことは大事です。

外科手術はやってしまうと後には戻れませんから。

今回のケースではCTでかなり唇側骨が少なかったので歯肉を剥離して骨整形すると

予想以上に歯肉が退縮することがあるので歯肉切除のみとしもし歯肉がリバウンド

してくるようならそこで改めて骨整形するということになりました。

歯肉切除後です。

 

二週間後です、歯肉がだいぶ綺麗に治ってきました。

１ヶ月後です。ほぼ歯肉が成熟しました。

歯肉切除前と切除後です。

隠れていた歯冠が見えて綺麗になりました。

術前と術後です。患者様も希望通りになったと満足されていました。

今回のケースではモックアップを使用して患者様の希望とこちらの計画

を擦り合わせることができたことが良かったのではないかと考えています。

こちらが考える審美が患者様にとっていいわけでは絶対にないですから。

お互いの意見を擦り合わせることが大事であると考えます。

長文読んでいただきありがとうございました。

氏井　公治