みなさま、こんにちは☺門真市萱島駅から徒歩3分の通いやすい歯医者 氏井歯科矯正歯科の院長の氏井公治です☺当院は、駅前でも駐車場が4台ございますので、お車でも来院しやすいです🚗ここ数年突然の豪雨、大型台風等気候の変動が激しいですが、皆さんお気をつけてお過ごしください。
今回は高齢者の患者さんに対してインプラントを利用した入れ歯を作製して入れ歯に対する悩みを解消された症例をご紹介します。
患者さんは80歳女性、悩みは入れ歯で硬いものが噛めないということでした。
患者さんの入れ歯を見ると大きく内側が削られていました。また、一本残っている歯があったのですが
通常ならここの歯にバネをかけて入れ歯の安定を図るのですが見た目が悪いので何もかけたくないということです。
このような形の入れ歯でした。総入れ歯を使用されている方ならわかると思うのですが、床の面積が小さすぎて入れ歯の安定が悪く、すぐに落ちてきそうな気がしませんか?
患者様と相談した結果、この床の大きさで咬んで安定した入れ歯を作製するためには
インプラントオーバーデンチャー(IOD)
を利用した方がいいのではないかとご提案させていただきました。
初めはこんな高齢でインプラント治療を受けてもいいのか?と不安になっておられましたが
全身的に病気がなく(インプラントの場合は、糖尿病、腎疾患は状態にもよりますが禁忌です)
幸い骨の状態は良かったので自信を持ってご提案させていただきました。
娘さんともご相談されて残りの人生で美味しいものをしっかりと咬みたいという要望からインプラント
治療を希望されました。
まずは診査診断から入ります。
このように現在の義歯をコピーしてコピーデンチャーを作製しCT撮影をしてインプラント
の計画を決めていきます。通常上顎のインプラントを利用した入れ歯であればインプラント
本数は4本必要であるとITIプロトコールでは決められております。
インプラントのサイズは直径4.0mmの長さ10mmが推奨です。
今回のケースでは四本ともこのサイズのインプラントを既存骨内に入れることが診断できたので
インプラントオペに入ります。
インプラント埋入後です。インプラントの種類はストローマンBLTを使用しています。
ストローマンは全世界で最も使用されているインプラント体であり信頼性があります。
当医院ではとにかく安全性と品質にこだわっております。
インプラントのポジションを確実にするためサージカルガイドを作製することもありますが今回は十分な既存骨があったこともありフリーハンドでした。サージカルガイドは別途金銭的負担がかかり、骨火傷のリスクも少なからずあるので使用しませんでした。
症例に応じてはもちろん積極的に使用することもあります。
その後3か月この状態で待っていただき、今までの入れ歯を使用して生活していただきます。
その後口の中にロケーターと呼ばれるボタンと入れ歯の方にはゴムを装着します。黒くなっているの井がゴムとなっております。この部分に入れ歯を差し込みます。初めはおもいっきり力を入れても外れないくらい強力です。患者様も初めは取り外しに苦労されていましたがすぐに慣れました。このゴムはしばらく
使用すると力が弱くなるので交換する必要があります。
現在の口腔内です。 右は入れ歯を入れた状態です。
患者さんは現在は何でも食べられるようになり
本当にインプラント治療をやって良かったと喜ばれておりました。
もちろん外科的な治療なので怖いですし、金銭的にもかかる治療(税込150万)
なので大変やったと思いますがそれを乗り越えて80歳という年齢でもチャレンジされたことに敬意
を表しますし、私自身そのような患者様の力に少しでも慣れて本当に良かったと感じました。
以上です。
もし疑問に思われたり、もう少し説明が聞きたい所があればメールでも電話でもいいので
是非ご連絡ください。長文読んでいただきありがとうございました。